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勉強場所

居心地のいい場所にしようと努力しているわけでもないのだが、自分の部屋にいると気持ちが緩んでリラックスできる。むしろしてしまう。これは、一念発起してなにか勉強をしようと思っても、自分の部屋だとどうしても気が緩んで集中できない、ということにつながる。人それぞれだろうが、自分の場合、自分の部屋だと読書(小説などではなくもうちょっと堅い本)や勉強に類することがはかどるのはまれなことである。すると、なにか集中しなくてはならないことがある時には、外に出ざるを得ない。ところがこれがなかなかちょうどいい場所というのがないものだ。

カフェやファーストフード店のような所だと、混んでいるのでなければ長居しても追い出されることは少なく、飲み物も飲めるのでなかなかよいと言えばよい。欠点は、何回かに1回は必ずやたらとうるさい客がいて、全く集中できないことがあるという点だ。無視すればいいのだが、妙に大声で話していたり、高校生ぐらいのあんちゃんがゲラゲラ笑っていたり、虚空に向かって何かを罵っているおばさんがいたりして、どうしようもないことがある。特にマクドナルドのように商品の単価が安いところはこういう事が多い。

自習室のようなところを借りれば、周りも皆勉強しているのだから静かで完璧な環境だろう。自分は借りたことがないが、なぜかというとやはり金がかかる、の1点のみだ。自分に対する投資は惜しむ必要はないのはわかっているのだが、月1万円も狭い机に払うというのがどうも解せない。それよりは、何回かに1回集中できない状況があっても、マクドナルドに行ってコーヒーとホットアップルパイでもたのんで3時間ぐらい粘った方が圧倒的にコストパフォーマンスがよい。

大学に入学して1年以上経ってからだが、学部の図書館に行ってみた。図書館だと、飲食禁止な上に持ち込みも禁止なので、長時間居座り続けるのには向かないし、PCが使えないのではという先入観で、本を借りるのにしか使っていなかったのだ。しかし、最近の大学図書館はPCを使用できるスペースがあるのが当然らしい。経済学部の図書館だと、PCよりも電卓を弾いている公認会計士でも狙っているような学生の方が多かったりする。飲み物が一切ダメなところ以外は、静かで、周りも同じように勉強していて、PCが使えて(場所によっては電源も)、息抜きに本を漁れて、申し分ない。ただ、自分の通っている大学の図書館は、他学部の図書館を含めても数が限られており、しかも家や会社からすぐというわけではないので、わざわざ行かなければならない。しかも、卒業したら使えなくなる。公共の図書館を使えばいいじゃないかと思うが、大学の図書館と違って、自習ができる机はどこの公共図書館も争奪戦が繰り広げられるのが常である。

結局、何かと不満を抱えながらも、手近なところにあるという点が最も大きくて、会社近くのマクドナルドか家の近くのモスバーガーに行くことが一番多い。マックはちょっと不潔で、モスは無線LANが使えない上にWiMAXの電波も弱めという欠点があるのだが…。贅沢を言ってはいけない。自分の部屋で勉強がはかどれば、それが一番いいのに、ああだこうだ言って家で勉強できない自分が悪いのだから。

Xperia X10予約

ソニー・エリクソンから4月に発売される予定のAndroid携帯、Xperia X10を予約してしまった。別にガジェット好きというわけではないのだが、なんだか今回はビビっと来るものがあって、Android SDKをセットアップしてアプリ制作に取り掛かると共に、修理が終わったカメラを取りに行くついでに店頭で予約した。

4月発売という割には、3月半ばにさしかかろうという現時点でも発売日未定、価格も未定という状態で、店頭では「よろしければご説明いたします」と説明員が寄ってくるものの、一番聞きたいところが聞けないというもどかしい感じだった。にもかかわらず予約しちゃってるが。発売日については全く情報なし、価格については恐らく2万円台後半から3万円程度で、他のドコモの端末よりは安めだと思われる、とのことだった。

店頭のサンプルを見る限りでは、iPhoneよりほんの少し大きく、手の小さい自分にはちょっと大きい感じがする。Android携帯は前から欲しかったのだが、友人が買ったHT-03Aは、画面が小さすぎる上にタッチパネルの反応が悪く、動作ももっさりしていてとてもイライラする作りだったので、もっとマシな端末が出るまで待とうと思っていた。Xperia X10は、デザインもよいし大きさもiPhoneサイズでちょうどいいので購入を決断したわけだが、一部のレビューでは、iPhoneよりもやはり反応がいまいちだと書かれていたりする。まあ、このあたりは慣れればそんなものかと思うものなのかもしれないし、買ってから分かるさと楽観的に見ている。

できれば端末を入手する前に簡単なオリジナルアプリを作り、買ってすぐに動かしてみたいのだが、4月の情報技術者試験の受験勉強をしなければならないので(遅々として進んでいないが…)、そんなことをしている時間はなさそうだ。

読んだ本20100307

通信制大学の方が落ち着いたら、資格の勉強を本格的に始めようと思っていたのだが、どうしてもお勉強らしいお勉強より、それ以外の本へ手が伸びてしまう。しかも、このところAmazonでどか買い(一度に1万円ぐらい)するようになったので、積ん読本が増えて変に「読まなきゃ」みたいな気持ちになってしまっている。いいのか悪いのか分からない状態である。

前から読んでみたいと思っていたがなかなか買わずにいたら、ブックオフで100円で売られているのを見つけたので買った。昔のベストセラーはこのパターンで手に入れるとよい。

今更内容を言うまでもないかもしれないが、要するに、どんなに知能指数が高くても、情動(感情ややる気、我慢など)を上手くコントロールする力(EQ)が高くないと、その人の能力は十分に活かせない。だから、子供の頃からEQを高める必要があるし、大人になってからもトレーニングを続けるべきだということ。これは、社会人になってみるとすぐに分かる法則だ。一般的に見て有名な大学を出ていても、他の人とまともに意思疎通できなかったり、社会人として当たり前と思える気遣いもできないために、平均的な仕事もまともに出来ないという人は、ざらにいる。そういう差ができるのが、EQというわけである。

読む前はもっと心理学的なアプローチで書かれているのかとおもったら、大脳のはたらきなど脳の仕組でこうなっている、というように科学的な裏付けがはっきりとされており、意外にも理系な内容だった。誰が読んでも面白いと思うが、子どもが生まれたばかりの親には必ず読んでおいて欲しい本である。

立花隆は、裏付けもないのに知っているかのように科学について書く奴だ、などといった批判もあるようだが、昔からこの人の本を読んでは「もっと勉強しなくては!」と気持ちを奮い立たせたものである。社会人になってからはご無沙汰だが、学生時代はよく読んだ。何かの本で勧められていたので、久しぶりに立花本を買ってみた。

紆余曲折を経てその職業に就き、その道ではある程度有名になった20代から30代の「青春時代」(立花の定義では40歳ぐらいまで)の人へのインタビューになっている。どの人も、とにかく自分のやっていることが好きでしょうがない、あるいは「これしかない」という気持ちで仕事をしているという様子が伝わってくる。だからこそ、まだ若いにも関わらず一定の評価を受けるまでのレベルに達しているのだろう。振り返ると、仕事にも今一歩のめり込めず、趣味の方もまだまだ足りていないという自分は、なんと中途半端なことだろう。

山崎豊子の作品は、ドラマ化されると聞くと(テレビは見ないにもかかわらず)原作を買って読破するというパターンになっている。「白い巨塔」然り「沈まぬ太陽」然り、「華麗なる一族」もだ。

で、今回はこれである。やはり山崎豊子、はずれがない。前半、なぜ主人公の壹岐が商社という世界で働き続けようと決断したのか、ちょっと自分には納得行かないところがあったが、スケールも大きく読み始めると止まらない。少々後半の石油採掘のあたりは専門用語が多すぎて、読み飛ばし気味になった。いずれにせよ、面白い。

これも何かの本で紹介されていたか、友人のブログで紹介されていた本。気になる本があるとどんどんAmazonのほしい物リストに追加してしまうのだが、そうするとどういうきっかけで追加したのか分からなくなるのだ。すぐに買わないと全く興味を惹かないような本が残っていたりして首を傾げるときもあるが…。

要約すると、これからの知的労働者は、会社という枠に縛られずフリーランスとして、どこでも仕事が出来るスキルを身につけて行くべきだということ。そのために必要なのは、やる気や集中力を自分のリズムに合わせて制御する術を身につけること、ITを駆使して家族や共同作業者と常に「つながっている」状態を作ること、クラウド上のサービスを使い倒して場所に寄らず同じ仕事が出来る環境を作ること、であると著者は説く。

今日のブログは家で書いているが、自分も勉強したい時にはノートパソコンを持ってファーストフード店かカフェに行くことが多い。家にいると、ほとんどの場合だらけてしまうからだ。そういうことを続けていると、仕事においても、何もいつも会社に戻って資料を作ったり調べ物をする必要はないじゃないか、と最近考え始めてきていたところだったことも、題名を見てこの本をすぐに買った理由のひとつではある。まあ、日本企業ではこういった考え方(オフィスを持たず自由な場所で仕事をすること=ノマドワーキング)がすぐに受け入れられるとは到底思わない。しかし、自分のが生きていくために会社は当てにならないと感じる人は徐々に増えていっているように思えるし、実際に自分もそう思う。となると、将来的に会社に直接雇用されている人よりフリーランスが増え、ノマドワーキングのスタイルが定着してくるということは大いにありうると思う。そのスタイルの如何はともかくとして、アテンションコントロールのやり方のところだけでも読んでみる価値はある。