2012-12-12
知らなくても何とかなるけど、知っておくと役に立つmysqlシェルから使えるコマンド。
systemコマンド
MySQLのプロンプトを開いたままで、ロードアベレージを見たいとか、SQLを書いておいたファイル名を見たい、という時は、OSのシェルで実行できるコマンドをMySQLシェルから実行するsystemコマンドを使えばよい。
mysql> system uptime
10:47:48 up 24 min, 5 users, load average: 3.94, 3.68, 2.57
mysql> system ls
test.sh sample01.sql
teeコマンド
実行結果をターミナルにも表示するがファイルにも保存しておきたい時はteeコマンド。ファイルへの書き出しをやめる時はnotee。ファイルには、プロンプトから入力した文字列なども全部追記されていく。
mysql> tee output.txt
mysql> show tables;
+-------------+
| Tables\_in\_test |
+-------------+
| TABLE01 |
| TABLE02 |
| TABLE03 |
+-------------+
3 rows in set (0.00 sec)
mysql> notee
Outfile disabled.
mysql> quit
$ cat output.txt
mysql> show tables;
+-------------+
| Tables\_in\_test |
+-------------+
| TABLE01 |
| TABLE02 |
| TABLE03 |
+-------------+
3 rows in set (0.00 sec)
3 rows in set (0.00 sec)
mysql> notee
$
で、ページャをlessにできるので、実行結果が長い時などに重宝する。これは結構有名な気がするが、それだけではなく、grepなどのコマンドをセットすることもできるので、いろんなことができる。ちなみにlessの -S オプションをつけると、カラムが多くて横に広がってしまう結果も横スクロールできるようになる。
mysql> pager grep Behind
PAGER set to 'grep Behind'
mysql> show slave status\G
Seconds\_Behind\_Master: 3133
1 row in set (0.00 sec)
こんな感じで必要な行だけを取り出すこともできる。また、パイプも使うことができるので、以下のように組み合わせることも可能。あんまりいい例が考え付かなくて微妙w
mysql> select * from test;
+--+--+--+--+--+--+--+--+
| a | b | c | d | e | f | g | h |
+--+--+--+--+--+--+--+--+
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
+--+--+--+--+--+--+--+--+
1 row in set (0.01 sec)
mysql> pager grep -v '-' | tr -d '|'
PAGER set to 'grep -v '-' | tr -d '|"
mysql> select * from test;
a b c d e f g h
1 2 3 4 5 6 7 8
1 row in set (0.00 sec)
ページャを元に(標準出力に)戻すには
mysql> nopager;
PAGER set to stdout
2012-11-13
MySQLのスローログは、通常それほど大量に出るものではないからか、自動でローテートされるような設定は特にない。しかし、負荷が上がったりしてスローログが大量に出てしまい、ローテートしたい場合はよくあるだろう。手動でローテートする場合は以下のように行う。
この例は、MySQLのデータディレクトリ(datadir)が /var/lib/mysql で、スローログファイル名(slow_query_log_file)がmysql-slow.logの場合。
$ cd /var/lib/mysql
$ mv mysql-slow.log mysql-slow.log.old
$ mysqladmin flush-logs
または
mysql> flush logs;
mysqladmin flush-logs あるいは flush logs で、ログファイルを開き直すことができる。
なお、5.1.12以降だとログ出力をコンソールからオフにできるので、オフにしてからflush-logsし、その後オンに戻すとよいだろう。
mysql> set global slow\_query\_log = 'OFF';
mysql> set global slow\_query\_log = 'ON';
ここで、MySQL5.1以前のバージョンでは「mysqladmin flush-logs」を実行すると、バイナリログや一般クエリログも全部まとめてローテートされてしまう。binlogを有効にしているサーバ(レプリケーションしている構成のマスタなど)では注意した方がいいかもしれない。
なお、5.5からは、
# スローログだけ開き直す
mysql> flush slow logs;
# 一般クエリログだけ開き直す
mysql> flush general logs;
# バイナリログだけローテート
mysql> flush binary logs;
# エラーログだけローテート
mysql> flush error logs;
というように、種類を指定できるようになっている。
(2014/12/17 エラーログについてコメントで指摘いただいたので追加。情報提供ありがとうございます)
ちなみにlogrotateで定期的にローテートする場合はこうやるそうだ。
[MySQL の slowlog を logrotate する方法
Carpe Diem](http://www.sssg.org/blogs/naoya/archives/1251)
定期的にローテートする必要があるほどスローログが出るままにするってのはどうかと思うが、そういうこともあるかもw
2012-11-13
Cactiを使っていると、下の画像のように、ある一定の値以上をグラフに描画できない時がある。この例の場合、青い線であらわされたout-boundのトラフィックが80Mbpsを超えるとグラフが描画されていない。
このような場合は、以下を確認する。
トラフィックの場合、値を32ビットカウンタで取得していないか。
64ビットカウンタで値を取得しないと、桁あふれが起きてグラフが正常に描画されない。ホストの編集画面(Console → Devices → ホストをクリック)のAssociated Data Queriesで「SNMP - Interface Statistics 64bit only」を選ぶ。
そのグラフの扱える最大値を超えていないか。
グラフの編集画面(Console → Data Source → ホスト名 - 分類 - 項目(たとえば hogehoge-db01 - Traffic - eth0 のような)) のMaximum Valueの値が、小さく設定されているようなら、これを大きくしてみる。
RRDファイルに設定されている最大値を超えていないか。
RRDファイルにも各値の最大値が設定されている。これを無限大に設定してやる。以下は、上の画像のようにトラフィックが途切れる場合の対策の例。
$ rrdtool info hogehoge-db01\_traffic\_in_200.rrd
filename = "mwap-r10\_traffic\_in_200.rrd"
rrd_version = "0003"
step = 300
last_update = 1352714073
ds[traffic_in].type = "COUNTER"
ds[traffic\_in].minimal\_heartbeat = 600
ds[traffic_in].min = 0.0000000000e+00
ds[traffic_in].max = 1.0000000000e+07 ← ここが最大値
ds[traffic\_in].last\_ds = "3293068416"
ds[traffic_in].value = 1.2345678909e+08
ds[traffic\_in].unknown\_sec = 0
ds[traffic_out].type = "COUNTER"
ds[traffic\_out].minimal\_heartbeat = 600
ds[traffic_out].min = 0.0000000000e+00
ds[traffic_out].max = 1.0000000000e+07 ← ここが最大値
ds[traffic\_out].last\_ds = "2054038296"
ds[traffic_out].value = 1.2345678909e+08
ds[traffic\_out].unknown\_sec = 0
(後略)
rrdtool tuneコマンドで変更
$ sudo rrdtool tune hogehoge-db01\_traffic\_in\_200.rrd -a traffic\_in:U
$ sudo rrdtool tune hogehoge-db01\_traffic\_in\_200.rrd -a traffic\_out:U
$ rrdtool info hogehoge-db01\_traffic\_in_200.rrd
filename = "mwap-r10\_traffic\_in_200.rrd"
rrd_version = "0003"
step = 300
last_update = 1352714073
ds[traffic_in].type = "COUNTER"
ds[traffic\_in].minimal\_heartbeat = 600
ds[traffic_in].min = 0.0000000000e+00
ds[traffic_in].max = NaN ← 無限大に変わってる
ds[traffic\_in].last\_ds = "3293068416"
ds[traffic_in].value = 1.2345678909e+08
ds[traffic\_in].unknown\_sec = 0
ds[traffic_out].type = "COUNTER"
ds[traffic\_out].minimal\_heartbeat = 600
ds[traffic_out].min = 0.0000000000e+00
ds[traffic_out].max = NaN ← 無限大に変わってる
ds[traffic\_out].last\_ds = "2054038296"
ds[traffic_out].value = 1.2345678909e+08
ds[traffic\_out].unknown\_sec = 0
(後略)