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lsコマンドのソートオプションまとめ

lsコマンドにはソートオプションがいくつかあるけど、いつもどれがどれだか分からなくなるのでメモ。

時刻でソートするもの

-c

-ltと一緒に指定すると、ctime(最終ステータス変更時刻)を表示してそれでソート

-lと一緒に指定すると、ctimeを表示するがファイル名でソート

-u

-ltと一緒に指定すると、atime(最終アクセス時刻)を表示してそれでソート

-lと一緒に指定すると、atimeを表示するがファイル名でソート

-t

タイムスタンプでソート

名前でソートするもの

-X

拡張子のアルファベット順にソート

-v

バージョン順にソート

サイズでソートするもの

-S

ファイルサイズでソート(大きいものが上)

その他

-U

ソートせずにディレクトリに置かれている順に表示

-f

ソートしない

-r

指定されたオプションの逆順でソート

ソート以外の便利なオプション

-m

コンマ区切り

-Q

ダブルクォーテーションでくくられる

MySQL ユーザのホストをワイルドカードで指定してもlocalhostは含まれない

MySQLをインストールしたので、とりあえずワイルドカードでホスト名を指定してテスト用のユーザを作成。


mysql> show databases;
  
+-------+
  
| Database |
  
+-------+
  
| information_schema |
  
| hoge |
  
| mysql |
  
| performance_schema |
  
| test |
  
+-------+
  
5 rows in set (0.00 sec)

mysql> grant select on hoge.* to testuser@'%' identified by 'password';
  
Query OK, 0 rows affected (0.07 sec)

mysql> select host,user from mysql.user;
  
+----+----+
  
| host | user |
  
+----+----+
  
| % | testuser |
  
| 127.0.0.1 | root |
  
| localhost | |
  
| localhost | root |
  
+----+----+
  
7 rows in set (0.00 sec)

mysql> quit

この状態で、MySQLがインストールされているサーバ自体からそのままtestuserでログインしようとすると、アクセスが拒否される。


testserver$ mysql -utestuser -p
  
Enter password:
  
ERROR 1045 (28000): Access denied for user 'testuser'@'localhost' (using password: YES)

しかし、他のサーバからアクセスしてみると、接続は成功して、hogeデータベースへのアクセスもできる。


anotherserver$ mysql -utestuser -p -h testserver hoge
  
Enter password:
  
Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g.
  
Your MySQL connection id is 8
  
Server version: 5.5.17 MySQL Community Server (GPL)

Copyright (c) 2000, 2011, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.

Oracle is a registered trademark of Oracle Corporation and/or its
  
affiliates. Other names may be trademarks of their respective
  
owners.

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement.

mysql> show databases;
  
+-------+
  
| Database |
  
+-------+
  
| information_schema |
  
| hoge |
  
| test |
  
+-------+
  
3 rows in set (0.00 sec)

「testuser@’%’」の「%」はワイルドカードなので、localhostも含めた全てのホストを指すものかと思ったら、どうやらそれは間違いのようだ。

調べてみたところ、以下のような仕組み。

4.8.2 MySQL への新規ユーザの追加

http://dev.mysql.com/doc/refman/5.1/ja/adding-users.html

monty というユーザ名と some_pass というパスワードのアカウントが 2つ存在します。どちらもフル権限を持つスーパーユーザのアカウントです。’monty’@’localhost’) というアカウントは、ローカル ホストから接続するときにだけ使用できます。一方の ‘monty’@’%’ というアカウントは、どのホストからでも接続できます。注意: monty というアカウントは両方とも、monty としてどこからでも接続できる必要があります。この localhost でアカウントを持っていない場合、monty でローカル ホストから接続したときに、mysql_install_db で作成している localhost のエントリで、匿名ユーザのアカウントとして優先になります。つまり、 monty が匿名ユーザとして扱われます。この理由は、’monty’@’%’ よりも、匿名ユーザの方が具体的な Host カラム値にあるため、匿名の方が、user テーブルのソート順で先にきます。. (user テーブルのソートに関しては、項4.7.5. 「アクセス制御の段階 1: 接続確認」 を参照してください。)

分かったような、わからないような。参照先を見てみるとより詳しい説明がある。

4.7.5. アクセス制御の段階 1: 接続確認

http://dev.mysql.com/doc/refman/5.1/ja/connection-access.html

長いので引用は避けるが、MySQLがuserテーブルに書かれた情報をどのようにソートして使用しているかが影響しているようだ。上のページの説明によると、以下の順でソートを行っている。

  1. 最も具体的なホスト名(つまり、%のように明示的でない指定は後回し)
  2. 最も具体的なユーザ名

つまり、はじめの方に出てきたユーザのテーブルは、実際には以下のように並んでいることになる。


+----+----+
  
| host | user |
  
+----+----+
  
| localhost | root |
  
| localhost | |
  
| 127.0.0.1 | root |
  
| % | testuser |
  
+----+----+

ログイン時のユーザ名とホスト名の組み合わせは、このようにソートしたテーブルを上から順に検索していき、最初に一致したもので認証が行われる。

ここで、「testuser」というユーザがlocalhostからアクセスしてくると、2行目の「localhostの匿名ユーザ(userが空白 = 匿名ユーザ)」に先に一致してしまうのである。

この裏付けに、パスワードなしでtestuserでログインできるようにしてみると、確かに実際には匿名ユーザとしてログインしてしまっていることがわかる。


$ mysql -utestuser

mysql> select current_user();
  
+------+
  
| current_user() |
  
+------+
  
| @localhost |
  
+------+
  
1 row in set (0.00 sec)

従って、「testuser@localhost」としてログインしたいなら、明示的に


mysql> grant select on hoge.* to testuser@'localhost' identified by 'password';

とも実行して、「localhostのtestuser」を作成する必要がある。

注 : セキュリティ上、ホストを「%」でワイルドカード指定するのはよろしくないので、やらないようにしましょう(汗)

MySQLでテーブルの行数を数える

テーブル内の行数を数えるのに一番簡単なのは、

  
select count(*) from 'テーブル名';
  

と実行することだが、これだと最悪そのテーブルを総なめすることになる。

こういう時はinformation schemaから情報を引く。information_schema.tablesテーブルのtable_rowsカラムが行数。

  
mysql> select table\_schema, table\_name, table\_rows from information\_schema.tables
      
-> where table_schema = 'hoge';
  
+-------+-------------+----+
  
| table\_schema | table\_name | table_rows |
  
+-------+-------------+----+
  
| hoge | wp\_FollowMe\_Links | 2 |
  
| hoge | wp_commentmeta | 180 |
  
| hoge | wp_comments | 60 |
  
| hoge | wp_ktaisession | 0 |
  
| hoge | wp_links | 7 |
  
| hoge | wp_options | 236 |
  
| hoge | wp_postmeta | 509 |
  
| hoge | wp_posts | 323 |
  
| hoge | wp\_term\_relationships | 39 |
  
| hoge | wp\_term\_taxonomy | 9 |
  
| hoge | wp_terms | 9 |
  
| hoge | wp_usermeta | 31 |
  
| hoge | wp_users | 2 |
  
+-------+-------------+----+
  

showを使っても行数を引くことができるが、showの性質上表示させるカラムなどを細かく指定できず使いづらいこともあるので、information_schemaを引く方が好き。

  
show table status;
  

なおこれらのコマンドで引ける行数は、MyISAMなどのストレージエンジンでは正確な値だが、InnoDBの場合は概算値となる。なので、InnoDBの場合はselect count(*)するしかない。